6/12.13の日本選手権長野は欠場して、同日にスペインで行われるX Meeting International Aronaに出場する決断をしました。ランキング枠24位を獲得するための最後の挑戦です。後押しをしてくださった日本陸連には感謝しかありません。全力で戦ってきます。 pic.twitter.com/JzvASmZtmZ
— 右代啓祐 (@ushirokeisuke) June 1, 2021
先日十種競技日本記録保持者の右代啓祐選手が日本選手権を欠場し、スペインで行われる
X Meeting International Aronaに出場し
東京オリンピック出場をかけてワールドランキング24番以内を目指して戦いに挑むことを発表しました。
東京オリンピックへは参加標準記録である8350点を超えるか
ワールドランキング24番以内に入ることが条件となります。
現在(2021年6月8日時点)のワールドランキングを見ると右代さんは28番目
24番目の記録は1216点となっています。
今回は、右代さんの東京オリンピック挑戦に向けて
ワールドランキングの整理や出場選手情報を書いていこうと思います
そもそもワールドランキングって?
ワールドランキングは実際に試合で出した記録をポイント化したものに加えて大会のカテゴリーごとに定められた順位ポイントが加算されます。
つまり、競技の記録+順位
ということになります。
正確には
競技記録を換算したポイント+大会ごとに決められた順位ポイント=総合ポイント
この総合ポイントが24番以内(混成は24人)だと東京オリンピックに出場できるわけです。
大会ごとの順位ポイント?
大会ごとに、ランクが指定されています
例えば日本選手権はBランクカテゴリーに指定されていて、先の鹿児島グランプリはFランクです
Bランクの大会で優勝すると60ポイント、2位だと50ポイントといった具合ですがFランクの大会であれば優勝しても15点しかもらえません
そして今回右代さんが挑戦するX Meeting International AronaはGLランクというランクの高い大会なので、優勝すると110ポイント、2位でも95ポイント、3位75ポイント、4位65ポイント、5位55ポイントと日本選手権で優勝するよりこの大会で4位以上をとった方が得策であるということです。
ワールドランキング24番に入るには?
現在のワールドランキング(21年6月8日更新)では24番目の選手は1216点という記録をマークしています。
ちなみに1216点を十種競技の点数だけでとろうとすると8575点くらいになります。
このことから、先ほど紹介した大会の順位ポイントが非常に重要になってくるわけです。
仮に日本選手権に出ていて優勝したとすると60ポイントもらえるので
1216-60=1166
ということで十種競技の点数としては1166ポイント=8260点くらいとる必要があったわけです。
つまり右代さんは日本選手権で8260点で優勝することで東京オリンピック出場ラインに入ることができるわけです。
一方でX Meeting International Aronaは優勝すると110点も順位ポイントがもらえるので
ここで右代さんが優勝できたとすると1216-110=1106点
1106ポイントは十種競技で7841点ほどでよくなるわけです。
仮に2位でも1216-90=1126ポイント
1126ポイントは十種競技で7970点
3位だとすると1216-75=1141ポイント
1141点ポイント十種競技で8067点
ということで、日本選手権よりも順位がお得な国際大会での挑戦になったのだと思われます。
出場選手情報
気になる出場選手の情報ですが
ホームページに掲載されていた情報によると
Eelco Sintnicolaas (87) (Netherlands) 8,539点 (2017年)
Adam Helcelet (91) (Czech Republic) 8,335点 (2017年)
Keisuke Ushiro (86) (Japan) 8,308点 (2014年)
Martin Roe (92) (Norway) 8.228点 (2018年)
Pawel Wiesiolek (91) (Poland) 8,204点 (2019年)
Dominik Distelberger (90) (Austria) 8,175点 (2016年)
Romain Martin (88) (France) 8,138点 (2014年)
Ruben Gado (93) (France) 8.126点 (2018年)
Jorge Ureña (93) (Spain) 8.125点 (2017年)
Jiri Sykora (95) (Czech Republic) 8,121点 (2016年)
Taavi Tsernjavski (95) (Estonia) 8,086点 (2020年)
Georni Jaramillo (89) (Venezuela) 8,039点 (2018年)
と8000点オーバーの自己記録を持つ選手が12名もエントリー!!
世界か国から右代さんのような状況の選手たちが集まってきているのでしょうか
非常にレベルの高い大会になりそうです!
同日開催の日本選手権の動向を追いながら、こちらにも注目していきたいと思います!!