2021年日本選手権混成が、明日いよいよ開幕します!
会場は10年目となる毎年お馴染みの長野市営陸上競技場。
オリンピックイヤーである本年はどのような戦いが繰り広げられるのでしょうか。
以下、展望について解説します。
十種競技
今年は日本記録保持者の右代啓祐選手が同日スペイン・テネリフェ島で行われる
X Meeting International Aronaに出場します。
その記事についてはこちらから
このことから、優勝候補は昨年選手権獲得者の中村明彦選手(スズキ)が大本命
ランキング次点は田上駿(順天堂大学大学院)は、今大会を欠場と発表
さらなる次点は自己ベストでいえば
丸山優真(住友電工)7752点(2018年)
清水剛士(三重陸協)7697点(2015年)
川崎和也(渡辺パイプ)7679点(2015年)
と続きますが、資格記録的には川上ヒデル(関西学院大学)が昨年7653点と台頭してきています
そのほか、森本公人(ダイサン)、片山和也(岡山陸協)らが7600点を超える自己記録を保持しています
全員が自己ベスト近くを出してくると、入賞ラインが7600点になるという
近年の日本十種競技界の盛り上がりが伺えます
当日はどんな勝負になるでしょうか
男子十種競技から展望を見ていきましょう
展望
6月12日の初日
9:50より100mが行われます
初日の勢いをつけるこの種目
10.56の自己記録を持つ奥田啓祐(第一学院高校教員)を筆頭に
10.66の自己記録中村明彦、川上ヒデルらがいいスタートを切れるかが注目
11:10からは走幅跳
100mが得意な選手たちがさらに点数を伸ばしてくる走幅跳
こちらも7m66の自己記録をもつ中村明彦
7m50オーバーの記録を持つ清水、丸山、奥田あたりのビッグジャンプが楽しみです
13:20から砲丸投
13mオーバーの自己記録を持つ丸山、片山、奥田、川崎らに期待です
15:35から走高跳
走高跳は差が開きやすい種目
2m越えの自己記録を持つ中村、川崎、丸山、右代啓欣(NAKAIAC)、田中廉人(ドリームスポーツ)、佐田征義(順大)がどれだけ点数を稼げるか注目です
1日目最後の種目は17:50から400m
最後の力を振り絞って1日目でいるだけ得点を稼ぎたいところ
47秒台の自己記録を持つ中村明彦、森本公人らに注目です
2日目は10:00より最初の種目110mH
13秒90の自己記録を持つ丸山や、13秒97の自己記録を持つ森口諒也(東海大)、14秒06の中村、14秒17の川上らの争いに期待です。
2日目の流れを大きく変えるポイントでもある円盤投は11:00から
45m76の自己記録を持つ片山や
丸山、森本、川崎、右代らの40mスロワーたちが得点を稼ぐことができるか、また、苦手な選手たちがどれだけはなされないかが注目です
円盤投は5mでおよそ100点差が開きます
13:45からは十種競技の鬼門といってもいい棒高跳
これまでにもこの種目での記録が後に大きく響いたり、記録なしになる選手がいたりと、見ている観客コーチたちもひやひやする種目です
ここでは5m00の自己記録を持つ中村が十種競技中に5m00を跳ぶことができるか注目
そのほかにも大幅自己ベストを更新しトップ争いに絡んでくるチャンス種目
10㎝刻みで上がっていくバーですが、10㎝で30点の変動が起きるこの種目、成功のリターンも失敗のリターンも大きい種目です
15:50と16:50からは2組に分かれてやり投が行われます
棒高跳が早期に終了した選手たちが先の組になります
1500m走での逆転や逃げ切りのために、1㎝でも遠くに投げたい反面9種目目の疲労との闘い
7mで100点変動するこの種目ここでの順位の入れ替えが最大の肝であると思われます。
そして18:10からいよいよ最終種目の1500m
死力を尽くして戦います
4分8秒の自己記録を持つ中村、4分13秒の自己記録を持つ原口凛(国士舘大学)4分16秒の自己記録を持つ清水あたりが飛び出してレースを作るでしょうか。
1秒で6点ほど変動しますから100点近くの点数の変動はよく起きます!
優勝するのはいったいどの選手か
そして熾烈を極める入賞ラインの戦いにも注目です
こちらについては積極的に随時ツイッターでつぶやいていこうと考えていますので、要チェックしていてください。
七種競技
女子七種競技は
先日日本記録が山崎有紀(スズキ)によって更新された、非常に盛り上がっている種目(5975点)
今大会での日本記録更新も期待がかかります!
次点ではヘンプヒル恵(アトレ)
でしたが、昨年の9月の日本選手権での怪我の影響か欠場する見込みです
さらに、日本歴代4位の宇都宮絵莉(長谷川体育施設)も2年ぶりにエントリー。先のグランプリシリーズでは400mHで負けなし。
5月には56秒50の自己記録も更新していることから、七種競技でも自己記録を更新してくれば、自己記録の5821点を超える可能性もあるかと思います。
それに割って入るのが、5月の関東インカレで5633点の自己記録を更新した大玉華鈴(日体大)
自己ベストをすべて足した得点は5952点とすでにトップレベル
どこまでパフォーマンスを発揮できるか注目です。
展望
女子七種競技は10:15から最初の種目100mH
13秒75の自己記録を持つ猪岡真帆(中京大)を筆頭に
13秒8台の選手が6名と最初の種目から熾烈な争いが繰り広げられる模様
七種競技種目別日本歴代4位が13秒75であることを考えると、近年100mHが速い選手が多いことがわかります。
七種競技で何秒出せるかに注目です
11:35からは走高跳
初日最も差がつく種目と考えられるこの種目
178の自己記録を持つ大玉を筆頭に
山崎、高橋このか(とらふぐ亭)、藤本瑠奈(ナチュラルライフ)、藤田紗江(国士舘大)、水谷佳歩(中京大)、松下美咲(中大)らが170オーバーの自己記録を保持
男子よりも配点幅が広く5㎝で約60点変動することから、できるだけこの種目で点数を稼ぎたい選手が多いと思われます。
14:40からは砲丸投
12m42の自己記録をもつ山崎
12m20の大玉
12m08の中村雪乃(東京女子体育大)
らの12mスローに期待です。
1日目最後の種目は17:00から200m
24秒台の自己記録を持つ
山崎、宇都宮、利籐野乃花(わらべや日洋)らの激走に期待です。
1秒で100点ほど差が開きます。
初日日本最高は3463点
このあたりの記録が目安になるかと思います。
2日目最初の種目は9:30から走幅跳
6m14の自己記録を持つ宇都宮
6m11の利藤
6m05の山崎
6m00の山下紗稀子(立命館大)
らのビッグジャンプに期待です。
10㎝で30点もの差がつくこの種目できるだけ遠くに跳びたい気持ちと3本の中で記録を残さなければいけない難しさがあります。
13:10からは6種目目のやり投
51m51の自己記録を持つ大玉や
50m92の自己記録を持つ田中友梨(至学館大)
ビッグスローに期待するのと同時に順位の入れ替えが激しいこの種目の順位にも着目です。
ここまでの順位をもとに800mの組が分けられます。
どの組で走るかによって多少タイムが変わるこの種目、これまでの順位が総合得点に作用する影響もあるかもしれません。
そして最終種目は16:00から800m
2分9秒80の驚異的な自己ベストを持つ宇都宮を筆頭に最終組で走るであろう選手たちの激走に期待です。
1秒13点ほど変動しいますので800mが得意な選手と苦手な選手とでは、200点近く点差が開くこともあります。
最後に栄冠を手にするのは?
そして更なる日本記録の更新は?
着目していきたいです
ライブ配信
最後に
日本選手権混成はライブ配信も行われるようです
ぜひチェックしてみてください
1日目
2日目
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